公立中高一貫校の適性検査に私立対策は必須か?
首都圏の公立中高一貫校とその他の地域の公立中高一貫校では少し分けて考えたい。
一般的に、公立中高一貫校の適性検査には、私立対策は不要
地方によっては、私立中学さえ存在しないところもあるに違いない
そこで、話題の中心は、都立をはじめとする首都圏の公立中高一貫校になる。
■私立対策は必須?
結論を言えば、受検をする学校によってかなり違うが、
現状では「必須」とはいえない。
公立中高一貫校についての情報HPやブログが増えていて
「私立対策は必須」とかかれていると、受検を控える親としてはかなり複雑な思いになるだろう。
ほんの2〜3年前まで、中学受験塾は「公立中高一貫校は、先が読めないので私立中学の併願校にはなり得ない」としていた。
しかし、ここ2年ほどの受検希望者の急増に「私立中学の対策が必須」と手のひらを返したように言い始めた。
そして「宝くじに当たるようなもの」と塾も商売である。
合格できなかった時の言い訳である。
何しろ倍率は10倍近い。落ちる子のほうがはるかに多く
まして、私立のように「模試の結果が思わしくないから、偏差値のもう少し低い学校を受けよう」というわけにはいかないのである。
一般的に中学受験では、実質倍率は2倍程度かなり高くても4倍くらいまでが多いはず(見た目の倍率はもっと多いことがある)
公立中高一貫校は「実力」を考えた時には、実際の倍率はどのくらいかわからないが、数字で見ても「実質倍率が7〜25倍」と私立中学の比ではない。
まして、暗記や要領では簡単に対策のできない深い問題が出る。
そのため塾は、保身のために「宝くじ」発言につながる
もし、塾を選ぶとき「宝くじ」発言をする講師がいたら、
その塾はやめたほうが良い。
どんな学校でも「求める生徒像」があり、それに見合った問題を作っている。これは、公立・私立を問わない。
それに対して、きちんとした対策ができず「運」のような発言をするのは、私立受験と違って「受験・または受験」を知らない親に対しての責任逃れの言葉だ。
確かに「不運」もあるであろう
しかし、それは公立中高一貫校に限ったことではない
私立中学受験でも相当数の事例がある。表に出ないだけである。
基本的には「力のある生徒」が合格をしている。
偏差値とかなり連動はしているものの、それまでの家庭のあり方、
子どもの経験などが大きく関わっているところが私立中学受験との最大の違いだ。
ただ勉強をしただけではなく、いかに豊かな経験をしているか、日頃の生活の中で好奇心を持って物事を見ているか、またそれを親と話し合えているか。そんな目に見えない部分まで図るように見える。
塾の対策だけで、そこまで対応するのは難しい。
塾は「私立コースのほうが良い」とさんざん煽っている。
しかし、ほんの少し前まで「公立中高一貫なんて・・・」と
言っていたのは私立受験塾である。
私立対策は、むしろ、受検のためというより、
入学後の学習をスムーズにスタートをするために
「余裕があるなら取り組んでいたほうが良い」という意味で有効である。
私立対策は、時間・子どもの労力・親の経済力に大きく負担をかける。
長い目で見たときにプラスになるが、必須ではない。
余裕があったら、私立コースのほうがいいかも・・・という程度である。
これは、もっとも私立との併願者の多いといわれる「小石川」も例外ではない。
まだ、公立対策オンリーの入学者の割合は多い。
私立へ進学する意思がないのであれば、通信講座や自宅学習
高校受験を見据えた地域の塾などで十分であると思われる。
私立対策をしたために、公立のつもりが、結局私立へ進学するケースも聞く。
中学受験の潜在的なニーズを確実に掘り起こしている。
しっかりと情報を集めるのが親の役目である
塾の情報に流されないようにしたい
2008.9
情報の追記をする
2008年度小石川の入学者の私立併願者は、昨年の50%から70%まで増えたということだ。
個人的には、私立中学への進学をまったく考えていない家庭が、私立中学の進学塾へいく必要はないと思う。
塾に行ったからといって、合格できる保証は少ない。
極少ない、超地頭の良い子どもを除けば、公立対策塾よりは、私立受験塾または高校受験を見据えた塾を選択する必要が都立御三家には求められているのかも知れない。
2009年11月07日
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